2017年05月21日

カキツバタ 「雲井の鶴」 雲居の鶴

雲井の鶴(カキツバタ)は、京都妙心寺大法院閑栖DSC_0105.JPG
松岡調師から頂戴した勅花です。師は残念ながら昨年
遷化されましたが、お花は年々花をつけ、今年も見事
に咲きました。
と言いましても、写真のお花は我が家のものではあり
ません。株はまだありますが、育て方の上手な友人に
株分けをしたものです。花弁の先が鋭角で、凛とした
佇まいは、涼やかで気品がああります。DSC_0106.JPG
来年こそは〜肥料もあげて写真にアップしたいもので
す。
京都木野皿山にお住いの某陶芸家のお宅を訪ねた際、
やはり松岡老師から頂いたという、この「雲井の鶴」
が裏庭一体にたくさんの花をつけていたのが思い出
されます。
知りうる限りでは静岡の大中寺、京都の大聖寺にも
あるようですが、一般の方が拝見出来るかはわかり
ません。
来年の今頃、よろしければ梓でもご覧いただけるか
と〜〜
まずはお手入れしましょう。
posted by Tanaka at 09:26| 湘南情報

2017年05月08日

子規展へ〜 神奈川近代文学館

30f6.jpgずっと穏やかな日が続いた連休の一日。
なんと50年ぶりくらいで、横浜は山手まで出かけて
きました。生まれも育ちも横浜の私にとってはいつ
も無条件で好きな場所でした。
山手の町はほぼ変わっていないのですが、丘公園の
辺りから、文学館の一帯はずいぶん人工的になりす
ぎてちょっと耐えられなかったです。


351de.jpg子規展は、朝早かった割には多くの来館者で驚きま
した。折からの俳句ブームもあるのでしょうか、地方
からの高校生も混じり、多くは私と同世代の方々。


夭折の子規の残した仕事の凄さに圧倒されました。俳
句、短歌、写生文などに多彩な表現を追求してきた子
規、親交の深かった夏目漱石との交流の証の短歌、ま
た随筆「墨汁一滴」「病状六尺」そして、日記「病臥
漫録」など多くの資料が展示されていました。。客観
的に見つめた自身の病気を、時にはユーモアをもって
語る。人間子規に思いを馳せたひと時でした。

写真下は、カトリック山手教会
posted by Tanaka at 16:09| お知らせ

2017年04月05日

絵巻物の面白さ

azu3.jpg”絵巻物マニア列伝”という展示を、サントリー美術館で見てきました。
六本木開館10周年記念の企画でしたが、肩肘張らない面白みたっぷり
の展示内容で、思いがけず長居をしました。

国宝の「石山寺縁起絵巻」、「玄奘三蔵絵」を始め、名だたる絵物語が
時代を超えて蒐められていました。平安時代の「病草紙」の不眠の女、
頭の上がらない乞食法師、額のシワまでリアルに描写されていました。

だいぶ前でうる覚えですが、中沢新一が新書版で「僕の叔父さん・網野
善彦」を書いたのを思い出しました。網野善彦は中世史の歴史学者です
が、甥と叔父さんのやり取りの中で、絵巻物に話が及んだときのことが
印象に残っています。

azu4.jpgそれは、確か絵巻物などには端のほうでうずくまっているような異形の
人が描かれているから、気をつけて見てごらん。といったようなことだ
ったと思います。物語の主人公は貴族や立派な僧侶であっても、世の中
には庶民もいれば、賎民もいれば渡り歩く法師や様々な人たちもいるよ。
というようなことだったような気がします。網野善彦らしいまなざしの
確かさにハッとしたのを覚えています。

あとはこの絵巻物の世界の”おかしみ”に触れられたことが収穫でした。
「放屁合戦絵巻」の抱腹絶倒。「石山寺縁起絵巻」が一番の目的でした
がどの絵巻物も、優れた場面展開のあしらい方に感心しました。雲や、
水、木々の茂りなどなどで、見事に時間と空間を移動させられる手法の
楽しさにも目を奪われました。

朝一番の割には、混んでいましたが、展示替えもあるようなので再度足
を運んでも良いかな、と目下思案中です。
posted by Tanaka at 14:38| お知らせ