2019年05月16日

蒐集は人なり

池田三四郎は言わずと知れた、松本民藝家具のIMG_4047-1.jpg
創始者です。彼の蒐集したものを一冊の本、いや
二冊の本にしたのが、『原点民藝』、『続原点民
藝』です。この本は、もう30年以上も前に用美社
から出版されたものです。
池田は、民藝という筋を通して物を集めています。
蒐集はそこを出発点として心に至ることを目指す為
だといいます。
物にある心を見通すにはたくさんの物を見て、そのIMG_4048.jpg
心に触れる修行が大切で、一朝一夕にはそうならな
い。心とは最終的には東洋では無心。無心で物に接
し、直感によって物の善し悪しを感じること。ただ
見るという修行が大切、と説くのです。
古今東西の物の数々が、物柄、人柄に迫ります。自身
で写したというどの写真も、それに触れてきた池田の
美意識が感じられ、直観を養ってきたことがわかりま
す。
世界は違うけれど、猪熊弦一郎も『物物』というコ
レクションの本があり、これもまた、物柄、人柄に
思いを馳せることができるのです。
単なる蒐集本では終わらない、汲めども尽きない興
味が広がっていく泉のようです。
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posted by Tanaka at 23:25| お知らせ

2019年05月15日

白菖蒲

今年も梓の庭で咲きました。気温の急上昇で蕾が膨ら
んでからはたったIMG_4025.jpg二日で満開になりました。
この花は丈夫で、繁殖力があり、去年より格段に増えた
と思います。手入も格別いらないので楽ですが、咲くの
はほんの数日。あっけなく黄ばんでしまいます。
実は白菖蒲と書きましたが、ニオイアイリスではないかと
内心決めかねています。この種の花は紛らわしく、アヤメ、
カキツバタ、ショウブ、アイリスと、見分けることが難し
いのです。
posted by Tanaka at 00:35| お知らせ

2019年04月05日

有馬英子句集『火を抱いて』刊行

IMG_3890.jpg白俳句会同人 有馬英子さんの句集が刊行
されました。昨年の6月頃から始めた選句
は、サポーターのYさんとともに、英子さん
は、およそ20年間に及ぶ大量の句から600句
を選び出し、さらに300句まで、絞り込みま
した。
今回の句集の特筆するところは、彼女の書も
盛り込んだところにあります。重度の障害の
ため、自由に手を動かすことができず、すべ
てヘルパーさんの手を借りてではありますが、
彼女の文字の力強さと奔放さに、いつも私た
ちは励まされてきました。もっとも彼女は、
そうとしか書けないのかも知れないのですが
、、、
IMG_3891.jpg
わたしにとってはるか先を歩く英子さんの句
と、書を併せて紹介したいと思い、お声をか
けたのがそもそもの始まりでした。
 
 大夏野ここがわたしの滑走路
 火を抱いてけものを抱いて山眠る
 
 老いてゆく夢の浅瀬を蝸牛
 
 自費出版ですので、書店には並びません。
入手ご希望の方は、工藝サロン梓まで。
0466-25-7770, 又はメールにて。
info@azusa-kougei.com
定価¥3000(税込)+送料¥180
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posted by Tanaka at 13:34| お知らせ